NO.88 リフティングが上手いとサッカーが上手いというわけではないという、身体についてのたとえ話

NO.88 リフティングが上手いとサッカーが上手いというわけではないという、身体についてのたとえ話

 

ボールを上にあげて、ボールを落とさずに蹴り続けるサッカーのリフティングをご存知でしょうか?

 

テレビなどでも、色々な技をする”フリースタイル”を目にした事がある人もいると思います。

 

数年前にサムライの格好でフリースタイルをするカップヌードルのCMが人気だったのを覚えている方も多いのではないでしょうか?

このリフティングが上手い事と、サッカーの競技が上手いというのはイコールではないという事を、身体の事にも置き換えながら、今回は書いていきたいと思います。

 

リフティングはサッカーにおいてボールを蹴る基礎的な練習としてよく行われます。

身体の色々な箇所を使い自分の思うようにボールを操る練習にはとても有効だと思います。

ただ、サッカーにおいてリフティングは1つの要素であり、他にも、キックスキル、持久力、スピード、パワー、フィジカル、クイックネス、空間認識など様々な要素があり、リフティングで養える要素はこの中の1つでしかないという事をまず一つご理解ください。

 

したがってリフティングが世界一上手くても、世界一サッカーが上手い事には繋がらないという事です。もっと言うと、アマチュアののフリースタイルパフォーマーの方のカッコイイ技をプロのサッカー選手ができない事もざらにある事だと思います。

 

リフティングの技で難易度が高いことができるという事はもちろんボールを扱うスキルが高いという事も言えると思います。

しかし、実際のサッカーの試合では使わないスキルがほとんどでそれよりも優先する体力要素がたくさんあるという事です。

 

トレーニングにおいても、難易度が高い”体幹”や”バランス”のトレーニングができると見た目としていかにも効果がありそうに感じる事もあります。

ただそれはその動きのスキルが向上する事であり、体力や競技の向上には結びつきづらい事もあります。

 

それよりもやはり優先すべき事は基礎筋力などの体力を上げる事だと私は考えます。

ですので、私の場合はクライアントに対してまず優先すべきは筋力の向上であると考え、その為のプログラムを組みます。

 

リフティングの技を練習する事はもちろん楽しい事で、私もよくやっていましたが、

『ジュニアのサッカー少年達が最近リフティングの技が物凄いけど、試合になるとうまくない。』

というサッカーコーチの話を聞いてこの記事を書いてみました。

 


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木村聡

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