No.110 効かせるか効かせないか

No.110 効かせるか効かせないか

『効いている感じがわからない』

トレーニング 初心者の方に多い悩みで、その種目でメインで活躍する筋肉を使えているかがわからないと言う方は多いのではないでしょうか?

では、効いている感覚がわからないとトレーニングの効果がないのか否か、私の見解を書いていきたいと思います。

 

私のお客様は、健康維持・向上や体力をあげたいお客様が多いという事を前提に結論から申しますと、私は”効かせなくてもいい”と思っています。

理由としては以下があげられます。

①その種目の”動作”をうまくできていればメインで活躍する筋肉は動員されているから

→例えば、アームカールという力こぶの筋肉のトレーニング をする時に、肩と肘の位置を固定して肘を曲げれば必ず上腕二頭筋は働きます。効かせなくても、解剖学的に必ず使われています。なので、効かせる事よりも優先順位はその”動作”が正しいかという事を大事にしています。

②効かせなくても重量は伸びてくるから

→①ができていてトレーニング を重ねると扱える重量が伸びてきます。動作の習得や、神経の促通や筋力の向上など様々な要因から重量は伸びます。これは効いている感じがなくても起こる現象です。理由は①で書いたように動作ができていれば必ず使われているからです。そして効かせなくても結果として、重量が伸び、目的の筋肉は強くなっていきます。

③効かせなくても効いてくるから

私の場合トレーニング は効かせる事を目的にはしていません。あくまでも安全かつ効果的に全身の筋力の向上を目的としてトレーニング を行っていただくので、大切なのはいかに安全に効果的に①と②を行っていくかを重要なポイントにおいています。つまり、①と②ができいれば結果的に”効き”、最初の方はターゲットが筋肉痛になるでしょうし、次の段階では重量があがりターゲットの筋力は上がっていきます。

以上が私が”効かせなくてもいい”と思う理由です。

 

 

ただし、効かせたい時もあります。

例えば、関節痛のリハビリなどで、特定の筋肉を意識して特に働くようにしたい時。フォームがうまく取れなくて違う部分が効いてしまっている時。ボディメイクなどで特定の筋肉を大きくしたい時。などは優先順位を”効かす”にする場合もあります。

 

ですので、『効いている感じがわからない』とお悩みの方は、まずは正しいフォームでトレーニング をできるように。そして、その正しいフォームで重量を増やしていけるかどうかを優先してトレーニング をしていけば、結果的に目的の筋肉に”効く”と思いますので、あまり効かせる事だけに拘らない事もトレーニングを続ける方法の1つとしてオススメします。

 


TTBパーソナルトレーニング

木村聡

https://ttb.jp

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