No.33 ウルトラマラソン帯同リポート〜持久系スポーツにおける筋トレの位置付け〜

No.33 ウルトラマラソン帯同リポート〜持久系スポーツにおける筋トレの位置付け〜

先日行われたサロマ湖100kmウルトラマラソンにクライアント3名の帯同をしてきました。

私のクライアントは目標、実力は様々でしたが、天候の変化が激しい難しいレース環境でした。その中でも世界記録が出た大会でもありました。

私の帯同の仕事としては、いかにレースに集中してもらうか。という事だと思っています。

現地入りしてからは、運転や荷物運び、コンディショニングケア、天候のチェックなどを行います。また、レース後のケアも行い、レース前後のストレスをかけない事に集中します。

 

 

トレーニングに関しては、このような持久系のスポーツにも様々なトレーニング理論があります。

 

私のクライアントの場合は普段から、“怪我の予防、筋力の向上を目的”に中〜高負荷、中〜小回数のウエイトトレーニングを行っています。

 

低負荷高回数の一般的にいう遅筋線維のトレーニングは行っていません。

 

いわゆる遅筋のトレーニングは普段の”走る”トレーニングで行なってもらい、ウエイトトレーニングでは、前述した、怪我の予防、筋力アップを目指してしっかり負荷をかけたいからです。

フルマラソンで3時間前後

ウルトラマラソンで8~11時間前後の

 

筋持久力を、1セット30秒にも満たないトレーニングで養うのは効果が薄いと私は感じています。

あるコーチが2時間ぶっ通しで、低負荷のウエイトトレーニングをさせているのを見た事がありますが、怪我のリスク、効果を考えると私としてはしっくりこないのが正直なところです。

 

これは、実際に私もフルマラソンを数回走ってみて感じるところです。

ウエイトトレーニングはあくまで競技力をあげるというよりも、競技力をあげる手助けになるものだと私は考えていて、そういった位置付けで筋トレの指導を行っています。

 

今回100kmを走ったクライアントもレース中、レース後に関節や筋肉の異常はなく、次の日もやや疲れている程度の疲労度合いでした。

競技は競技でしか上手くならないですが、競技練習での故障や、はしる力をつける為に筋力トレーニングは必須だと考えます。

 

それを改めて感じる今回の帯同でした。

 

 

記録が伸び悩んでいる競技者・怪我が多い競技者は筋トレを取り入れてみる事も一つのアイデアだと思います!

 


パーソナルトレーナー/S&Cコーチ

木村聡

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