No.17 筋肉は鎖のように繋がっているという考え方

No.17 筋肉は鎖のように繋がっているという考え方

よく身体にある筋肉は鎖に例えられます。
その事をキネティックチェーンと言ったりします。

先日のオリンピックのスピードスケートの小平選手もこの事をよく理解しているという事を耳にしました。

私もクライアントに説明する際によく例えるのですが、筋肉が鎖の1つ1つだとして、どこか1つが弱いと引っ張りあった時に弱いところが切れてしまったり、うまく力が伝わらなかったりします。
それが原因で身体がうまく動かなかったり、重さが持てなくて、結果的に身体の強化・改善につながらないというケースがあるかと思います。

例えば、スクワットで脚力はまだ余裕があるけど、体幹部の位置が保てずに上がらない、もしくはフォームが崩れるというケースです。
トレーニングを始めてから、
少したった人に多く見られる傾向だと感じています。

ベンチプレスや他の種目、スポーツ中でも同じような事が言えると思います。

要はトレーニングの全面性の原則に基づいて、ある特定の部位だけでなく、必要な筋肉の力を強化し、繋げる事をする事で、全体的な能力は向上すると私は捉えています。

その鎖の連鎖の中で特に私が大事にしている鎖は身体の背面全体の鎖です。(ポステリオールキネティックチェーンといいます。)
私も含めて背面は、普段使いづらく、弱くなりやすい部分かと思います。

その背面の鎖を意識してプログラムを組むことで、スタイルや、姿勢、力の伝達などがうまくいき、健康やパフォーマンスに繋がっていくと考えています。

身体の見える部分のトレーニングが好きな方が多いかと思いますが、
それだけでなく、見えない部分のトレーニングを多く取り入れる事をお勧めします。

パーソルトレーナー/S&Cコーチ
木村聡

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