No.91 パフォーマンスピラミッドのムーブメント(動き)についての私の見解

No.91 パフォーマンスピラミッドのムーブメント(動き)についての私の見解

ツイッターのタイムラインでパフォーマンスピラミッドについて述べているコラム記事をみました。  

 

その記事には「筋トレばかりしていると体の使い方や動きがかたくなり、なめらかさが不足してぎこちない動作になってしまいます」とあり、S&Cコーチの指導者の方が疑問符を付けて話題になっています。

私もこれに関しては疑問派です。

その上で、上記のパフォーマンスピラミッドについて私の見解を書いていきたいと思います。

 

パフォーマンスピラミッドとは、

ムーブメント(動き)が土台になり、その上に体力とスキルが乗るピラミッドの事で、しばしば私達の業界ではパフォーマンスや日常の向上について利用されます。

前提としてピラミッドの1番上のスキルは、あくまでスキルコーチの仕事であり、私達トレーナーは土台の動き(柔軟性など)と体力(筋力、パワーなど)の向上の役割を担っています。

ここでよく聞く誤りは、冒頭に書いたような筋トレをすると筋肉が硬くなるというイメージです。

このイメージにより、1番下の土台を広げるために柔軟性を高めるエクササイズしかやらなくなるという選択をしてしまう方がいます。

スポーツクラブの現場に行っていた頃はよくみかけました。

 

たしかに筋トレをした翌日などは筋肉痛などの影響で身体がこわばっている感覚があると思います。

 

おそらくその感覚を硬くなるという表現をしている人がおおいのではないでしょうか。

 

 しかし、長期的にみて筋トレをしていると身体の柔軟性があがり動きがよくなるケースがほとんどです。

例えば、前屈ができない方(もも裏のハムストリングスという筋肉が硬い方)に対して私は、そこを伸ばすようなウォーミングアップと筋トレを取り入れます。すると重さも手伝い筋肉がいつも以上にストレッチされ、股関節もその動きや動かせる範囲を覚えていきます。

同時に筋トレなので強化もされます。

この場合もたしかに翌日はこわばりますが、このようなストレッチさせるような種目を筋トレの中に取り入れる事で長期的にみて柔軟性や動きの改善につながります。

 

つまり何が言いたいかと言うと、柔軟性の獲得と体力の向上は同時進行できるという事です。

『筋肉が硬くなるから筋トレをやらない』

『まずは身体の調整が必要』

ではなく

『柔軟性をあげるような筋トレ』 

 

を是非取り入れてみてください。

動きや筋力が上がりパフォーマンスピラミッドの土台も広く大きくなってくるでしょう。


ラーフオーバフロー株式会社

TTBパーソナルジム八丁堀

木村聡

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