今まで人材の育成や、色々な人のセッションを見ていく中で感じた事、私が指導の時に心がけている事を今回はまとめてみました。
①言いすぎない
若手のトレーナーにありがちな事ですが、自分の持っている事を全て出そうとして、多くの知識を伝えてしまうケースがあります。
お客様は意外とそこまで求めていないし、情報がありすぎても何が自分に必要なのかが分からなくなってしまいます。
ですので、私はトレーニングの知識やフォームに関して、全てを伝えるのではなく、今日の優先順位の1位2位くらいをその日のセッションで伝えます。
その優先順位は毎回違くていいと思いますし、毎回同じでもいいと思います。
ただし、回数を重ねる毎に自然とお客様のトレーニングが上手くなるように導くようなコーチングを行います。
例えば、膝が痛い人にスクワットを指導する際には、膝の前方へのスライドやニーイン・トゥーアウトが気をつけるポイントかと思います。
その他スクワットはポイントがたくさんあるのですが、まずはそれらを最優先に端的にコーチングしてあげる事を優先します。
そして、それが改善されそうな段階で次のポイントを言っておく事も大切かと思います。
②キューイングを使い分ける
キューイングにはインターナルキューイングとエクスターナルキューイングがあります。
インターナルキューイングとは、身体の内部や構造を意識させるキューイングです。
例えば、スクワットで、股関節を曲げて胸椎を真っ直ぐにキープ…みたいな事です。
もう一方のエクスターナルキューイングとは、逆に身体の外部を意識させるキューイングです。
上記のインターナルキューイングと比較した場合、イスに座るように、胸を前に向けたまま…という言い方が一例です。
この2つの使い分けも私はかなり意識しています。
お客様の運動経験や、感覚によって使い分けます。
例えば、運動が苦手な方に、股関節を…とか、肩関節を…などと言っても伝わりづらいケースが多いと感じますので、最初は後者のキューイングを使うことが多いです。
どちらの言い方も言ってお客様の動きが良くなった方の言い方を強調させるのもいいと思います。
このように、人やタイミングによってキューイングを変える事も成果への近道になりうると考えています。
③運動学習を促す
①に繋がる部分ですが、運動学習してもらう事を促します。つまりはお客様自身にも考えながらトレーニングをしてもらうという事です。
何がよくて、何がダメだったのか考えてもらい意識した上で次のセットに入ってもらう。
もちろん大なり小なりヒントは出します。
こうする事で、動きを身体と頭が学習し、動作の習得が早くなると考えます。
指導する中で、毎週同じ事伝えてるな…と感じた事はないでしょうか?
私もそういう経験があり、解決する為に運動学習について学びました。
参考文献
まとめ
以上の3つを私は“人によって“変えています。
ただ種目の指導をするのではなく、もっと伝わりやすくなる為や、お客様の成果を出す為の1つの参考にしていただければと思います。
TTBパーソナルジム 八丁堀店長
木村聡