No.114 前方から当たる光の影になる部分を鍛える

No.114 前方から当たる光の影になる部分を鍛える

No.17 筋肉は鎖のように繋がっているという考え方
過去の記事では筋肉のチェーンについて触れました。

今回は特に身体の後ろ側のラインの事をポステリアキネティックチェーン(Posterior Kinetic Chain 以下PKC)について書いていきます。
特に私が重要視しているのが股関節を中心にしたPKCを鍛える事です。

なぜか。
弱くなりやすい場所であるからです。

どうしても日常やスポーツでは前に動く、前に傾く事が多いです。
例えば、
大腿四頭筋を使って足を前に出して歩く。
前屈みになってパソコンをする など。
それらによって前面の筋肉は収縮する事が多くても、意識をしていないと、背面の筋肉が収縮する事は少なくなりがちです。

なので、お尻や腿裏の筋肉が利用されずらかったり、それによる姿勢の悪化、さらには腰痛や肩こりなどを引き起こすケースが多いと私は考えます。

それらを改善する為にPKCの強化が必要な訳です。
トレーニングで言うと、スクワット・ルーマニアンデットリフト・グッドモーニング・デットリフト・ベントオーバーローイング・パワークリーンなどが主な種目でしょうか。

スクワット、デットリフトでいうと股関節の後ろ側の大臀筋やハムストリグスで重さをお持ち上げるのですが、この時に腰や背中の脊柱起立筋や広背筋も力が入っていないと、腰が丸まるなどでフォームがとれず重りはうまく持ち上がりません。

ベントオーバーローイングの場合は、背中の広背筋の力で重さを持ち上げたいのですが、脊柱起立筋や大臀筋、ハムストリングスで重りがかかる姿勢を支えていないとうまくできません。

もっと言うとクイックリフトなどの股関節の力を爆発的に発揮する為には、股関節を伸ばす、大臀筋やハムストングスと同様に、脊柱起立筋や広背筋が強くなければうまく力は伝わりません。

これらのPKCの筋群の活躍が、日常の歩行や階段、姿勢維持、また競技でいう、走る・蹴る・飛ぶなどといったパフォーマンスの向上につながり、さらには筋力低下による腰痛や膝痛、姿勢の改善による腰痛や肩こりなどの改善・予防に繋がると考えています。

前方から当たる光の影になる部分を鍛える。
ぜひ参考にトレーニングをしてみて下さい。

TTBパーソナルトレーニング
木村聡

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